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シャンタンとは

シャンタンとはゴツゴツとしたフシがある糸をヨコ糸に織り込んだ生地のことです。

フシのある糸 スラプ糸と呼びます 絹糸の原料となる蚕が繭を作るとき、2匹が

くっついて繭が合体して作られることが往々にしてあります.双子繭ですが、玉繭

といいます。 この玉繭から絹糸をつくると 極端に太い部分と細い部分が不連続に

引き出されてシルクスラブ糸となります。 玉糸とよびます タイシルクが有名です。

シルク玉糸は蚕が何の計算も無く普段のとおりに糸を吐き出して繭作り作業を

しますがこれだと 太い部分 細い部分がピッチが長すぎて織物の幅方向に対して

どうも収まりが悪くなります。 このフシ糸をウールや棉で作るときはピッチが一定に

ならぬよう計算して糸を紡いでゆきます。 合繊はもともと太さ均一の長繊維なので

部分的に折り返して紡糸したり 別の糸を部分的に巻きつけたりして、糸の凹凸を

作りますが織り上げたときにスラブが布全体に、一箇所に集中しないよう バラける

ようコンピューター制御でピッチコントロールしています。ポリエステルスラブ糸は

仮撚り機で撚りをかける工程で細工する仮撚りスラブと 圧縮空気を糸に吹き付けて

作るエアースラブとがあります。 撚糸はより繊細な締まった感じ エアーは野趣に

富んだ雰囲気があります。 細めの縦糸で密度をヨコ糸より多めにして織ると縦糸が

このフシ糸を包み込み、滑らかなんだ凹凸感の独特の表情が表面効果として現れます。

サテンシャンタンなどが代表です。ヨコ糸の形状と織物組織の組み合わせでいろんな

表情が、現れます。 スラブ糸を縦ヨコに組んだものは リンシャンといいます、

 

2018-01-30 13:56:35

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オーガンジーとは

織物は古代から現代まで何千年の歴史がありますが、素材は綿、シルク、ウールのような

獣毛からつくった糸で、その織り方 撚りのかけ方 織り組織の種類など何百年か前には

ほぼ出来上がっていました.近代に入って輸出入の拡大に伴って。織物の種類 呼称が

国際表記として確立してきました。 古代中国 秦時代の遺物から発見された織物の裂

を真似て作られた生地のネーミングがクレープデシン(秦の縮緬 シナのちりめん フランス語)

その当時はシルク製でしたが 又 イタリアのビエラ 新潟のオジヤクレープ(小千谷縮緬)など

世界の織物産地由来のネーミング多々あります。 それとともに化学繊維や合成繊維の発明に

よりシルク、綿、ウールの天然繊維をレーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの

化合繊に置き換えて 呼称 表記はそのままに開発がなされてきました。綿ボイルが

ポリエステルボイル、 シルクタフタ(絹羽二重)がナイロンタフタ、シルクジョーゼットが

ポリエステルジョーゼットにという具合です。

本日の主題 オーガンジーとは 薄くて、透け感 ハリ コシがあってウエディングドレス

バレリーナ衣装とか ボリューム感のあるスカート ドレスにうってつけの織物を指します。

ほとんどの織物がソフト感を追求して作るのに 硬さハリコシを伴うのは唯一オーガンジーだけ

ということでニッチでも必要欠くべからずの生地です。歴史的に分類すると 古来薄い生地は

シルク 中肉地は綿 厚地はウールや他の獣毛で作られた物ですが、オーガンジーは元は綿でした。

極細の棉糸を、透けて見えるほどできるだけ密度を粗く織ったものです。一説には蝉の羽を模して

作られたとも言われます。古代インドのマハラジャの前で棉オーガンジーのサリーを着用した

踊り子の妖艶な姿が妄想をかりたてます。こんなロマンを感じさせる語感からオーガンジーは

高級な織物というイメージが定着したとおもわれます。その後昭和30年代末に桐生産地で

シルクオーガンジーが開発されました。 絹糸は物性的にすばらしく優れた糸で中心のフィブロイン

とよぶ繊維をセリシンという物質が包み込む芯鞘構造になっていて、このセリシンという物質は

繊維を包み込む最高の糊剤の役目をしています。 通常のあらゆる絹織物は生地を織り上げた

あと石鹸で煮沸して硬いセリシンを溶かすことであのシルク独特の柔らかさ 軋み感を出して

いますが このセリシンを溶かす精練工程を省き セリシンが糸を包み込んだ状態 つまり生糸

のまま糸染めをして経て ヨコに比較的粗い密度で織ります。 そして織り上がった後も精練せず

湯のしで仕上げます。セリシンがそのまま残ることでハリ感 とコシが発現して棉オーガンジー

より一段と繊細で透け感の強い、美しいオーガンジーとなりました。

桐生から北陸産地へと生産が広がり爆発的なヒット作としてアメリカ輸出へ膨大な量が生産、販売

されました。ブームが終焉したあと 化繊 合繊が誕生してベンベルグオーガンジー、ポリエステル

オーガンジーなどが作られます。 しかし化合繊糸は絹糸のようなセリシンという 理想的な糊財を

持たずハリが無いので 糸染めをした後に熱硬化樹脂を糸に付与してから織って、硬さハリコシを

再現しています。生糸より合繊糸は割安ですが 生産工程が複雑で多少のコストダウンがあっても

シルクオーガンジーに匹敵するほどの力はありませんでした。その後ナイロン糸, ポリエステル糸

の開発 品質向上が数年かけて劇的に進み分繊糸が登場します。 1本の糸は12本、24本、~

何百本ものフィラメントで構成されていますが、これはマルチフィラメント糸とよびます。 これを1本

づつのフィラメントに分ける 分繊加工した1本のフィラメントで1本の糸にする これをモノフィラメント

と呼びます。 織物でなく編物の世界ですが仮撚りという 熱処理しながら撚りをかける加工を経た糸

(マルチフィラメント糸)を分繊してモノフィラメントとした糸でパンティストッキングを編むと薄くて,伝線

しにくいものができ 世界中に広がりました。 表面がツルツルした滑りやすいモノフィラメントを仮撚

工程を経ることで糸に微細なデコボコができて これが糸どうしの摩擦が増えて滑りにくくなり伝線

しにくいという理屈なのです。昭和50年代に金沢の商社の技術者がこれに目をつけ パンスト用の

糸で織ってみたところ狙い通りのポリエステルオーガンジーが 誕生しました。 その当時のパンスト

の糸 20デニール モノフィラメント使用がデフォルトでした。 うすくて適度なハリにより体にまとわり

つかない軽さと比較的安価で 全世界のブライダル用途 子供服を含むパーティドレス ヨーロッパ

の高級レースの下地 スペイン語圏の民族衣装 フィリピンの正装バロンタガログの廉価版用途など

世界の需要にこたえる定番生地として、生産拡大していきます。 金沢発の石川産地の独自商品が

北陸へ広がり 昭和末期から平成初期にかけて韓国、台湾、中国 トルコ インドまで生産される織物

の品種となりました。 日本産の定番のスペックが国際標準となり 外国産が増えると価格はさらに

安くなります。 すると日本人はご多聞にもれず新製品を打ち出して差別化対策をしていきます。

ポリエステル分繊糸を高度化して 15デニールから15~7デニールと糸を差別化してオーガンジー

の新商品をうちだしていきました。15デニールのものは糸の断面が三角で強ブライト糸で 先染め

の前後工程が難しく20年以上競合メーカーは無く 価格も定番品より倍以上しており1社単独生産かと

思っていたら、トルコ産の色までまったく同じシャンブレーオーガンジーをみつけました。 織物は特許

や意匠権で守られない世界なので糸原料と機械さえあればどこでも作れます。7デニール使用のもの

は重量を感じないほど軽く透明で 天女の羽衣という商品名で石川のあるメーカーからパリコレへ販売

されています。ここまでくると 透明感 薄さの競争かいと思うほど ハリコシはいったいどこに....と思うほど

バリエーションか゛増えています。 メーカーによって グラスオーガンジーとか マイクロオーガンジー

と多彩なネーミングをつけていますが やはりみんなオーガンジーという語感に高級感とロマンを

感じもって 薄手 透け感のあるものすべて オーガンジーと称したいのだとおもいます。

昭和から平成にかけて 石川県の私の先輩達がポリエステルオーガンジーを、開発して マイナー商品

からグローバルスタンダードに育て上げる過程で 当社が役割を果たせたこと 新しい独自のオーガンジー

開発成功したこと 又触発された他社メーカーが更に新しいものにチャレンジされていること 同時代に

織物メーカーとして生きられたことが、ほんとに嬉しく思います。




 

2018-01-25 13:33:38

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金華山 織物

ビロードとひとくくりに呼びますが わなビロード カットビロードの2種類が

あります。 ヨコ糸の代わりに定期的に鉄の針金を打ち込むと縦糸が

盛り上がってしばらく織り進めたあとに 針金をひきぬくと タオルのバイル

のような、わな ができます ヨコ糸を何本か置きにこのわなを織り込んで

わなビロードができます。  この針金の片方の先端にナイフを装着しておくと

引き抜くときに わなの中央部が切断されて切断部が立ち上がって あの滑らか

な手触りと、糸断面の光沢が角度によって変わるビロード生地になります。

わなビロードとカットビロードの両方を織り込んで柄にしたものが 、本物の

金華山なのです。 かなり厚手の生地でアンティークな模様と色使いもエンジ

濃グリンの柄をイエローゴールドのグランドに浮き上がらせています。 迎賓館

のテーブルクロス ソファ クッション 格調高いインテリアに使われています

残念ながら伝統的な本物の金華山織りは数年前に日本では絶えました。




 

2017-11-10 15:40:47

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しぼ



しぼ とは織物表面の細かい凹凸で ヨコ糸の撚糸 撚り具合で作られます。

右撚り、左撚り、弱撚から強撚まで 1本交互 あるいは2本交互に織り込んで

できた生地を熱湯中で揉むとヨコ糸の撚糸が解撚して発生したトルクにより

生地表面に しぼ が発現します。細かい物からおおきなものまで クレープ

とひとくくりにしますが ジョーゼットクレープ、パレス ファイユ ちりめん

多種多様にあります。 クレープ デ シン 語源はフランス語 リヨンの

絹織物盛んな時代に 中国の秦時代の古裂にあやかった命名
 
シナ縮緬の意だそうです。 すべて発祥は絹織物ですが、昨今は ほとんど

が化合繊長繊維で作っています。 個人的には 以前手に入れたレーヨン

100%のクレープでできたポロシャツが夏 ひんやりと肌触りがよく 気に入って

愛用しました 耐久性に難ありでしたが捨てがたい魅力でした その後

探しても見当たらないので どこもつくってないのでしょう。 これも幻の織物



 

2017-10-27 12:28:34

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オパール加工

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綿、レーヨン、麻などのセルロース繊維は酸に溶けます。 この性質を利用した

のがオパール加工 あるいはバーンアウトともよびます。 上の写真は綿糸を

糸染めで マーブル染め 多色染めした糸をポリエステルシフォンジョーゼット

のヨコ糸に細かいボーダーに織り込み、希硫酸を含んだ糊を型押しプリントして

熱処理します。 酸が当たった部分は 綿が焼けて炭化しますので そのあと

水洗して洗い流すと 綿糸が消えた部分と残った部分が柄となります。 これは

先染め糸(綿糸)を使っていますが、糸の段階で合繊とセルロース繊維とを撚り合わせて

縦糸もしくはヨコ糸として織り込んだあと 溶かす方法もあります。あざみやには

オパール加工の生地もいろいろあります。

  黒地にドット柄ジョーゼット 108c巾/10cm</
 
  黒地に花柄ジョーゼット 120c巾/10cm</
 
 

2017-10-26 17:00:27

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サテン



 
サテンというのは 織物の3元組織、平織り 綾織り 繻子織り

のひとつです。 平織りは縦糸1本づつにヨコ糸が浮いた沈んだを

連続に繰り返す織り組織でタテ ヨコ 斜めに引っ張っても伸びが

もっとも少ない 従って生地として最も強度があります。パラシュート

や防弾チョッキの生地は当然平織りになります。繻子織り=サテンは

通常ヨコ糸が縦糸を4本とか7本浮いて1本沈む 沈む結節点をランダム

にずらして一見縦糸ばかりに見える組織です。 縦糸の屈曲がすくないので

光沢があり、服にした場合 体の線にそってストンと落ちるかんじに

なります。 使う糸の種類 密度 撚りの種類によって サテイクレープ

サテンオーガンジーなどと称します。 結節点を斜めに連続してずらした

ものが綾織=ツイルとよびます。 斜めの線 紗紋線が見えるもの ジーンズ

などです。 サテンはソフト感のドレスの必須アイテムで 美露土のオーダー

ドレスにはオリジナルのサテンを多く使っています。

2017-10-23 18:40:35

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ふくれジャガード


サツカーストライプやチェックと同じテクニックです 収縮率の違う2種類の糸を縦糸に1本交互

に配列してジャガード機で紋織りにします。 ポエステルとレーヨン糸 ならレーヨン糸を表に

ポエステル糸を裏に柄だしをして 織りこみます。 レーヨン糸とポエステル糸は反応する染料が

異なるので べつべつの色に染め分け可能です。 収縮率と 染色差の違いによって

表のレーヨンの柄部分は縮まず 裏のポエステル柄部分は縮みます。 その結果

ふくれ織り染め分けが出来ます。 合繊と化繊の性質をあわせ持った風合い 手触りの

しわにならない生地ができました。適度な反発と立体感がしわにならない理由です。

とても手間のかかる織物て゜最近はおいそれと仕掛ける工場がなくなってきました。 

 

2017-10-23 17:56:27

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熱可塑性


合繊の中でポリエステルは熱可塑性があるといいます。

加熱すると軟化 冷えると固化する性質ですが、

ポリエステルの糸は熱収縮し、冷えると元にはもどりません。

130度で8%~15%収縮します この性質を利用して 平織りでも

生地の表面変化でさまざまな表情をつけることができます。

写真の生地はあらかじめ糸の段階で異なる温度で熱セットした

2種類の糸をたとえば80度と130度に別々にわけて熱をあてた

縦糸やヨコ糸に配列してチェックやストライプの柄で織りこみます。

織り上がり状態ではフラットな生地ですが、染め上がり後生地を

さらに高い温度で熱セットすると低温セット糸は残留収縮があるため

縮もうとするのに 高温セット糸はすでに収縮しきっているため

それ以上縮みません。 その結果表面がでこぼこした立体的な

表情ができます。 通称サッカーストライプ サッカーチェツクと

よばれています。 熱可塑性のないシルクや綿 麻では 熱収縮は

利用出来ないため 薬品など利用して化学的処理でサッカーを

発現させたり 撚りの変化で収縮差をつけて立体的な表面変化を

つけています。ポリエステルはいろんな温度水準に見事に収縮率が

シンクロするスグレモノです。 あざみやにはこんな生地がたくさんあります。



 

2017-10-20 11:02:04

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ラメ織物に使うラメ糸


メタル織物 ラメ入り織物といいますが 原料のラメ糸のつくり方は 大掛かりで結構大変

真空の釜のなかで透明フィルムの表面にアルミを溶かした蒸気を付着 これを真空蒸着

といいます 1m幅で3000m~12000mのロールからロールへ巻き返す間にアルミの

蒸気を付着させる。 真空の中でアルミニウムのインゴットを溶かしてプラズマ状態に

すると考えただけでもどれくらいの大きな装置がいるかと思いますね。

そうして出来た銀色のフイルムの片面に黄色の顔料を塗るとゴールド色のフイルム

ができます。 これを0.28mm~0.32mm幅あるいはそれ以上に細断してボビンに

巻いたものがラメ糸の完成です。アルミでなく純銀を使ったものが本銀糸

値段はかなり高くなりますが 光沢の上品さは一目瞭然

写真は銀ラメです いろんな色の顔料塗布でカラーラメができます。

厚みは12ミクロン~25ミクロンが汎用品ですが 製造メーカーは昔のように

各色在庫を持つことはしなくなったので 金銀色以外は注文生産になり、最小ロットを

クリアしないと製造してくれません。

この糸をタテ糸やヨコ糸として織り上げた物がラメ織物です。

この原料となるラメ糸の生産ミニマムロットを超える織物の発注がないことから

 カラーラメの織物は生産は難しくなってきています。






 

2017-10-19 15:06:20

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コサージュの例

オーガンジーのコサージュ

2017-10-17 18:29:35

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