玉虫織物は経糸、緯糸をそれぞれ異色に染めて織ることで見る角度により色が変わって見えます
マットな糸、織物 綿、ボイル、ジョーゼットなどより 光沢感のある糸で織るオーガンジーが玉虫効果
がるもっとも強くでます この時代我が社の生産販売は見本提示で販売契約をしたら所定の数量納期
に指定加工染め工場へ納品して終わり 織りあがりの生機(キバタ)検査合格品で決済 売り先のお客様
が染色加工して次のお客へわたします。決済までの期間が長くて 資金が回らないためですが危険も
あります。生機検査で見つからない欠点が加工の熱処理で発現する場合があります。生機A反が
加工C反になります当然生機代に加工代をプラスして買い戻し処理となり加工C反か゛在庫となり、
最悪客先の次工程キャンセルのペナルテイも支払い要求されます。
長年生機取引が中心でしたがこの15デニールシヤンブレーオーガンジーができて考えた この商品
生産の難易度からしてコピー品で追随するライバルは現れないだろう 先染め織物だから加工代は
後染め品より半分か三分の一
ようし注文取って作るのでなく在庫をもってノーミニマム、即納品で販売しようと 誰も真似できないから
慌てずじっくりまず16色決定して見本帖をつくって価格決定をひと月かけて考えているうちこれで間違いないという信念の価格がうかびました。 織物なんて古来真似とコピー 特許で保護されるものなんて無い 新商品がよければすぐコピーが安値で出てくる世界だし新商品の価格はたちまち下ります。 まず16色セットからはじめて年々色数を増やしていってとうとう36色までに このビジネスの良いところは販売したあとで商品にキズがあったりした場合ごめんなさい全量交換しますと言えることです。販売開始から20年以上1円も値下げしていませんだれも真似しないと思ってたが1社だけあった トルコが薄地オーガンジーが 得意ですが色もそっくりで作ってきました。この糸を作ってる日本のメーカーが原糸をトルコへ販売してるし、当然Tex Nouveauのサンプル帖もおまけ で渡してるはずだから納得。 生産終了してほぼ10年在庫もだいぶ少なくなってきました

2021-07-11 18:07:00
ある糸の物語
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